説明しない政治を受け入れた社会の帰結

民主主義が壊れる瞬間は、クーデターや戒厳令みたいな派手な出来事だけじゃない。選挙が続いているのに、政治が検証に耐えなくなり、権力の行使が説明されず、修正もされない。そういう状態が長く続くと、民主主義は手続きだけ残って中身 … 続きを読む

不景気なのに「高市総理の支持が崩れない」日本社会の特徴

日本のような協調性が高い社会では、意見の衝突を減らし、場を荒らさずに進める振る舞いが選ばれやすい。人は相手の反応を見て言い方を調整し、露骨な対立を避ける。これは日常の運用としては機能するが、社会が貧困化し、情報環境が汚染 … 続きを読む

定義と人間の仕組み

人間は理念や規範だけでは動かない。合理性だけでなく、欲求、身内びいき、承認、疲労、恐怖、といったさまざまな感情で動く。だから制度や社会設計が「善意が多ければ機能する」という前提に乗った瞬間に破綻は時間の問題になる。壊れ方 … 続きを読む

ランボーと三島・早熟が止まる瞬間

早熟という言葉は、たいてい褒め言葉として使われる。早く理解できる、早く書ける、早く言語化できる。周囲は「すでに完成している」と判断し、本人もその評価に救われる。しかし早熟は、成長の前倒しというより、固定の前倒しになること … 続きを読む

善意のある人が、知らないうちに排外主義の地盤になる構造

「自己責任」という言葉について前の文章で書いたとき、私は主に「弱者叩き」や排外主義に使われる、その攻撃的な側面を見ていた。しかし現実には、人を見下したり、弱者をあざ笑ったりするような露骨なタイプだけが、自己責任論を支えて … 続きを読む

自己責任論と弱者叩き。なぜ人は他人にだけ厳しくなるのか

「人間の構造」というものを考えるとき、私はどうしても「自己責任」という言葉から離れられない。日本社会の空気の中に、染み込んでいるこの概念は、一見するととても合理的で美しいルールのように見える。「自分のことは自分で責任を取 … 続きを読む

怒りを引き受けてくれる他者と、引き受けられなかった私の人生

私はそれなりに過酷な家庭環境で育ち、その影響もあってか子どもの頃から「自分のことを本当の意味でわかってくれる人」はほとんどいなかった。友人はいたが、つらい出来事があっても、誰かに守られたり、一緒に怒ったりする経験はほぼな … 続きを読む

ワークライフバランスを捨てる・高市政権による「働きたい人だけが働ける」の実態

高市内閣は発足当日、厚労相に労働時間規制(残業上限)の緩和検討を指示した。就任会見で厚労相は「上限は過労死の認定ラインであることも踏まえて検討する」と述べ、労政審で議論に入ると明言。いまのところ法案提出はまだだが、方向性 … 続きを読む