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近年の物価高騰により生活が圧迫される局面では、かつて外国人技能実習制度を「労働搾取だ」と非難していた層の中からさえ、「外国人は日本から出ていくべきだ」という排外的な言説が散見されるようになった。この変化は、経済的不安が強まると他者をスケープゴート化する傾向が表面化しやすいことを示唆している。

一方で、長期にわたり困窮を経験し、それを克服してきた人には、同じ物価高騰下に再び直面しても、価値観を大きく変化させにくい傾向がある。過去の逆境で獲得した生活戦略や自己認識が、再度のストレス状況に対する心理的緩衝材として機能し、排外的態度への移行を抑制すると考えられる。

要するに、経済的な苦境は一部の人には潜在的な排外意識を顕在化させるが、それが普遍的な反応ではない。価値観の変容には、過去の苦労の質とそれをどのように内面化したかが大きく影響する。