与党が野党の減税政策をポピュリズムというのは違う気がする。確かにポピュリズムなんだけれども、そもそも、それは自分たちが社会を停滞させた結果国民がそう望まざるを得ない状況にした訳だ。
散財と夜遊びで家計を破綻させた夫(政府)と、その穴埋めを「だったらもっと稼いで来い」と迫る妻(国民)。節約ではなく追加収入を要求するところがミソだ。夫は自分の失敗を棚に上げたまま、妻の要求を「現実離れしたワガママ」と切り捨てるが、そもそも妻が冷静さを失うほど追い込まれた原因は夫にある。
それと同じように、与党が自分で蒔いた種を“ポピュリズム”と呼んで片づけるのは筋違いだし、その悪循環のなかで国民も理性的な選択肢を見失いかけている。このままでは、問題の帰結が明るい未来へ向かうとは到底思えない。