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これも作者不明で売られていた版画。

この版画は、レンブラントの弟子、17世紀オランダの画家 アドリアン・ファン・オスターデ の作品をもとに作られた銅版画。オスターデは、農民の暮らしや酒場の風景みたいな当時の庶民の日常を描いたジャンル画で有名な画家。

ただ、この紙の版画そのものをオスターデが作ったわけじゃない。オスターデの絵をもとに版画用の下絵が描かれて、それをさらに銅板に彫って版画として仕上げた職人がいる。

この版画の場合、その銅版を彫って実際に版画を作ったのが、ナポレオン時代のフランスで活動していた彫版師 シャテニエ(Chataigner) と エドム・ボヴィネ(Edme Bovinet)。

つまり、この作品は「オスターデの絵をもとにして、後の時代にフランスの彫版師が制作した銅版画」という位置づけのもの。

ちなみにこれは2000円で買えたんだけど、状態もかなり良いし、彫版師のレベルや時代を考えると、実際の価値としてはだいたい 20万〜30万円くらいあってもおかしくないんじゃないかな と思ってる。もちろん市場や来歴によって上下はするけど、少なくとも数千円のものではない感じはする。