人間の思考は、しばしば矛盾を含む。個々人が独立して考える場合、矛盾は生じにくい。しかし、情報過多の現代社会では、他者の考えや価値観が容易に我々の意識に流入し、それによって自己の思考の矛盾に気付くことが増える。この現象は、人間の認知の複雑さと情報の流通の容易さが相互作用する結果である。
一部の人々は、「人間は本質的に矛盾を抱える生き物であるから、これを深く考察することは無意味」という立場を取る。しかし、私は異なる見解を持つ。人間は矛盾を抱えつつも、論理的な思考を追求し、その矛盾に取り組む姿勢が重要である。インターネット上では、自己の思考の矛盾に無頓着な人々も多く見受けられるが、このような態度は問題を孕んでいる。
矛盾を許容すると、人々は感情に基づき、自己中心的な判断や行動を取りやすくなる。これは、他者の苦しみや悲しみに対する無関心へとつながりうる。過去に見られた差別、迫害、暴力などの社会的不正は、しばしば、このような無関心や矛盾から目を背ける態度から生じた。これらの問題が減少している現代においても、その背景には、価値観、思想、哲学の進歩が大きく関与している。
私自身も、日々の思考の中で避けられない矛盾に直面する。しかし、その矛盾を論理的に解消しようと努めることは重要だと考える。そうすることで、自分自身だけでなく、関わる人々に対しても責任を果たすことができる。矛盾に向き合い、それを解消しようとする試みは、自己の成長にもつながると思っている。