WordPress で画像やファイルを普通にメディア欄からアップロードすると、保存先は 年/月 というディレクトリ構造になります。
ブログ記事用の画像管理としては便利な場面もありますが、HTML、CSS、JavaScript、画像ファイルなどをひとまとまりで管理したいときには、正直かなり使いづらいと感じていました。
たとえば、LP 一式や静的ページ一式をアップロードしたいとき、欲しいのはこういう構造です。
lp_2026/css/style.css
lp_2026/js/app.js
lp_2026/images/main.jpg
つまり、「作ったままのフォルダ構造」でそのまま置きたいわけです。
でも WordPress 標準のメディアアップロードではそうならず、さらにフォルダごとまとめて配置したい場合は、結局 FTP を使うことが多くなります。
このあたりの不便さを解消したくて、WordPress 管理画面から FTP に近い感覚でファイルを扱えるプラグインを作りました。
プラグイン名は Folder Structure Uploader for WordPress です。
このプラグインでできること
このプラグインでは、次のようなことができます。
・ZIP ファイルをアップロードして、中のフォルダ構造をそのまま展開できる
・対応ブラウザでは、フォルダを直接選択してアップロードできる
・個別ファイルだけを複数まとめてアップロードできる
・wp-content/uploads/site-assets/ 配下に、意図した構造のまま保存できる
・管理画面から仮想フォルダを作って、その配下に整理できる
・保存された実ファイルの URL をそのままコピーできる
・アップロード履歴を保存し、100件ずつページ送りで確認できる
・履歴からアップロード内容をフォルダツリーのまま展開して確認できる
・ファイル単位、フォルダ単位、アップロード履歴単位で削除できる
・メディアライブラリに登録しないので attachment post を作らない
・サムネイル生成や派生画像生成をしない
何が便利なのか
一番大きいのは、WordPress のメディア管理とは別枠で、静的ファイルをきれいに整理できることです。
たとえば、LP、特設ページ、配布用 HTML、JavaScript、CSS、画像などをまとめて扱いたいときに、メディア欄へ 1 個ずつ上げていく必要がありません。
しかも URL も、実際のフォルダ構造そのままで使えます。
たとえば、
wp-content/uploads/site-assets/clients/acme/lp_2026/index.html
に保存されたなら、そのまま対応する URL で公開できます。
「WordPress には置きたいけど、メディアライブラリ的な管理はしたくない」という用途にはかなり相性がいいです。
こんな場面に向いています
・LP 一式をそのまま公開したい
・HTML / CSS / JS / 画像をまとめて管理したい
・クライアント別、案件別にファイルを分けたい
・FTP を毎回使わずに、WordPress 管理画面だけで完結させたい
・メディアライブラリを静的ファイル置き場として使いたくない
実装した理由
もともと不満だったのは、主にこの2点です。
- WordPress の通常アップロードだと、年や月のフォルダ構造になってしまうこと
- フォルダごとまとめてアップロードしたいときに、結局 FTP が必要になること
特に、サイト制作や運用をしていると、「画像1枚だけ」ではなく、「ひとつのまとまり」としてファイルを置きたいことがかなりあります。
そのたびに FTP を開いてアップロードするのは地味に面倒ですし、WordPress 管理画面だけで完結できた方が圧倒的に楽です。
そこで今回は、メディアライブラリとは切り離して、静的ファイル専用の扱いやすい置き場を作るイメージで設計しました。
このプラグインの特徴
このプラグインは、WordPress 標準のメディア機能を無理に拡張するのではなく、uploads/site-assets 配下を独自に管理する形にしています。
そのため、
・メディアライブラリに混ざらない
・画像の自動リサイズが走らない
・実際の保存パスと公開 URL がわかりやすい
・仮想フォルダで案件ごとに整理しやすい
・履歴から過去のアップロード内容を追いやすい
・将来的に公開制御や CDN 連携にも広げやすい
というメリットがあります。
履歴も独自に持っていて、アップロード履歴は最大 5,000 件、仮想フォルダ履歴は最大 1,000 件まで保持します。しかも履歴を開くと、単にファイル名が並ぶだけではなく、アップロード時のフォルダ構造をそのままツリーで確認できます。
実際に使ってみるとかなり楽です
管理画面から ZIP を投げるだけで、そのまま構造を維持して配置できますし、あとから「どの案件をどこに置いたか」も追いやすくなります。
さらに、履歴上でフォルダを開いて中のファイルを確認したり、URL をコピーしたり、不要になったファイルだけ個別に消したりもできます。
単なるアップローダーというより、WordPress 管理画面の中に、静的ファイル専用の整理された置き場を作る感覚に近いです。
まとめ
WordPress は便利ですが、静的ファイルをフォルダ構造ごと管理したいときには、標準のメディア機能だけでは少し不便です。
そこで今回、WordPress 管理画面から ZIP、フォルダ、個別ファイルをアップロードできて、しかも実際のフォルダ構造そのままで公開できるプラグインを作りました。
「FTP を使わずに、でも WordPress 標準のメディア欄とも違う形で、きちんとファイルを管理したい」という人には、かなり使いやすいものになったと思います。
ダウンロード
https://naofumi.org/wp-content/uploads/site-assets/Folder-Structure-Uploader/folder-structure-uploader-1.5.2.zip
HTMLマニュアル
https://naofumi.org/wp-content/uploads/site-assets/Folder-Structure-Uploader/index.html